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第1回わくわくリビング スペシャルトークを開催 NECパーソナルプロダクツは、12月16日、東京・新宿の体験型ショールーム「NEC・くらし・PC わくわくリビング」の特設会場において、「第1回わくわくリビング スペシャルトーク」を開いた。 日経パソコンの藤田憲治編集長が、NECが先頃発表した新ホームサーバ・クライアントソリューション「Lui」を紹介しながら、開発を担当したNECパーソナルプロダクツユビキタス事業開発本部の商品企画担当者に、その狙いや特徴などについて鋭く切り込むというスペシャルトークイベント。発売前の製品ということもあり、用意された席は満席となり、さらに立ち見が出るほどの人気ぶり。来場者はその内容に熱心に耳を傾けていた。 また、ユーザー代表として、ネットアイドルの鈴木千絵里さんがトークに参加し、イベントに花を添えた。 ◆LuiはPCメーカー久々の意欲作? イベントの冒頭、藤田編集長は、「最近、面白いPCがメーカーから出てこない。そのなかで、NECのLuiは、特徴がある意欲的な製品。しかし、あまりにも特徴が強いために、逆にわかりにくさがある。今日は、みなさんにそのあたりを理解してもらえる形でお話ししたい」と切り出した。Luiは、NECが提案する新たな家庭向けPCの形ともいえるものだ。インテル(TM) Core(R)2Duoを搭載したパソコン機能とハードディスクレコーダー機能を搭載した「ホームサーバPC」と、ノートタイプとポケットタイプの専用クライアント端末「PCリモーター」を用意。これをブロードバンドネットワークに接続すれば、ホームサーバPCに蓄積されたコンテンツやサービス、そしてPC機能が、いつでも、どこでも、簡単に利用できるようになる。 NECでは、音楽データや映像、写真、デジタル放送などの、デジタルコンテンツをどこでも見られる『コンテンツオンデマンド』と、自宅にあるホームサーバPCのアプリケーションソフトなどを、別の部屋や外出先で利用できる『PCオンデマンド』の2つの用途で利用できるとする。ホームサーバPCおよびPCリモーターは、それぞれ2008年前半にも市場投入する予定だ。 ◆Luiは「紙のパソコン」にも進化する! まず、Luiの基本コンセプトを紹介したNECパーソナルプロダクツユビキタス事業開発本部・栗山浩一本部長は、「これまでにも、リモートデスクトップ機能を利用して、同じようなことが出来てはいたが、ワープロや表計算ソフトのようなビジネス利用が中心。動画のような個人の利用を想定した使い方は難しかった。ネットワークに接続すれば、ホームサーバや家にあるパソコンのCPUを使って、いつでもどこでも、自宅にあるPCの機能を利用できる。また、コンテンツを視聴できる。それがLuiである」と語る。これを受けて、藤田編集長は次のように指摘する。 「ハードディスクがいらないPCや、機能を絞り込んで軽量化や長時間稼働を実現するクライアントは10年程前から登場すると言われていた。また、紙のような薄さのPCが登場するという未来も描かれた。Luiの登場は、まさにその時代がやってきたともいえる」 実際、LuiのPCリモーターには、トランプ程度の小さい基板が搭載され、ポケットタイプの総重量は250gに収まっている。 「有機ELディスプレイやシート型バッテリーなどを搭載すれば、紙のようなPCは、それほど遠くない未来の話。Luiがいまの半分のサイズになるのも時間の問題だろう」(栗山本部長)とのコメントに、会場からは思わず「おおっ」という声があがった。 ◆リモコン争いが無くなる技術 続いて、NECパーソナルプロダクツユビキタス事業開発部商品企画部・松井裕也マネージャーおよび榎本浩二マネージャーからは、ホームサーバPCとPCリモーターの試作品を使ったデモストレーションが行われた。 ホームサーバPCのデモストレーションでは、サーバーに蓄積したハイビジョンコンテンツを、ネットワーク対応テレビやPCに配信して、家族が個室で異なる映像を視聴したり、さらにリビングではデジカメで撮影した画像を大画面テレビに表示する様子を実演。「家族のチャンネル争い、リモコン争いが無くなる技術」(松井マネージャー)と紹介した。 一方、PCリモーターのデモストレーションでは、家庭に設置しているデスクトップPCに、同社が開発した「PCリモーターサーバボード」を搭載し、ここに搭載されているアプリケーションをPCリモーターで動作させてみせた。 「ノートタイプ端末は、キーボードや液晶には、PCと同じものを採用し、最薄部で16mm、重量は650gとした。また、ポケットタイプは、スライド式キーボードとしたほか、液晶にはタッチパネルを採用しており、立ったままで操作できる。こうした小型軽量の端末から、家にあるPCと同じ機能を利用できる」(榎本マネージャー)として、PCオンデマンドとしての活用メリットを示した。 ◆ネットアイドル・鈴木千絵里さんから鋭い質問も ここで、ユーザー代表で参加した鈴木千絵里さんから、「LuiのホームサーバPCと、一般に販売されているDVD/ハードディスクレコーダーとはどこが違うのですか」と鋭い質問。これに対して、松井マネージャーは、「ホームサーバPCでは、2つの番組を録画しながら、2つの番組を配信できる。これをNEC独自の技術で実現している」と回答。機能面で、DVD/ハードディスクレコーダーよりも先を行った製品であることを強調した。さらに、鈴木さんは、「PCリモーターはどんなところで利用できるのか」と質問。これに対して、榎本マネージャーは、「家庭内に限らず、屋外でも、無線LANや有線LANの環境がある場所ならば利用できる。ネットカフェでも利用可能」と語った。 PCリモーターで、高画質PCコンテンツを視聴するには、10Mbps以上の帯域が必要だが、帯域が狭いときにはフレームレートを落とすモードを用意しており、1〜2Mbpsの帯域でも実用レベルにあるという。 モバイルブロードバンド環境は、FOMAハイスピードをはじめとするHSDPAの広がりや、モバイルWiMAXの浸透、データ通信の定額性の広がりなどによって拡大するのは明らか。それにあわせて、Luiが利用できる場面は増加しそうだ。 また、藤田編集長は、「ホームサーバPCが壊れると家族全員に影響する。堅牢性についてはどうか」といった実際の利用環境における不安を指摘。これに対して、松井マネージャーは、「PCとレコーダー部を分離し、番組録画中でもPCに負荷がかからない構造とするハイリライアブルデザインで構成。さらに、監視用のマイコンを入れることで、温度異常などを検知して、事前にアラートを出すといった安定化のための設計を施している。また、ハードディスクも分散書き込みを行っており、一般的なハードディスクレコーダーよりも高い耐久性を持つ」などとした。 一方、想定している利用層については、「とくに、年代にはこだわっていない。カジュアルにウェブを見るという使い方だけでなく、ビジネス用途でも利用できるように、オフィスアプリケーションの操作性も考慮している。女性の方々にも多く利用してもらいたい。将来的には、カラーバリエーションも考えている」と榎本マネージャーが回答。そのコメントに鈴木さんは、「私は、携帯電話もゲーム機もピンクなので、Luiにもピンクがほしい」と要望を出して、会場を沸かせた。 ◆なんとLuiの将来に向けた製品構想まで披露! Luiは発売前の商品であるが、スペシャルトークの盛り上がりに、話題はなんと将来の展開にまで及んだ。 栗山本部長は、「ネットワークインフラの普及や、利用シーンの拡大にあわせて、ホームサーバPCでは、デジタルレコーダーとしての機能を高め、8チャンネル丸録り機能やIPTVとの接続といったことも検討していきたい。さらに、ホームセキュリティ、ホームコントロールへの対応も考えたい。また、PCリモーターは、モバイルWiMAXをはじめとした新たなインフラへの対応や、防水タイプ・壁掛けタイプなども考えられる。一方、Luiを発表してから強固なセキュリティ面を評価して、ビジネス向けにも市場投入してほしいという声もある。企業向けバリエーションも検討していきたい。単なるホームサーバとクライアントという仕組みを提供するのではなく、デシタル機器の新たな使い方を提案する製品としたい」と発言。さらに、「NECが、この製品にLuiという新ブランドを用意したのは、新たなパソコンの枠組みを越えたものとして提案していく意気込みの表れ。開発陣は発売に向けて一生懸命開発に取り組んでいる。ぜひ、Luiの発売に期待してほしい」とした。 ◆果たしてLuiの価格は? 最後に藤田編集長が言及したのが価格設定について。「どんなにいいものでも、いまのノートPCよりも高価であっては、絶対に売れない」という藤田編集長の指摘は確かである。栗山本部長は、「具体的な価格には、現時点では触れられない」としながらも、来場者に向けてリップサービス。「PCリモーターのノートタイプと、PCリモーターサーバーボードをあわせても、現行のモバイルノートパソコンよりも安い価格で提供できる。また、PCリモーターのポケットタイプは、スライドキーボードを採用し、ワンセグ機能などを搭載した携帯電話キャリアが提供するPDA型端末(※編集部ではイーモバイルのe・oneと推測)よりも安くできる。ホームサーバPCについては、ハードディスク容量が明らかになっていないが、高性能インテルTMCore(R)2Duoを搭載したPCと、Blu-ray Discレコーダーをあわせた価格が目安」などとした。 このように、Luiに関する数多くの情報が披露されたスペシャルトークは、約1時間で終了。鈴木さんは、「書類ケースに入れて、学校に持っていける製品。子供にも、女性にも優しい、誰でも使える製品になってほしい。Luiがオンデマンド時代を引っ張っていくことになりそう」とコメント。藤田編集長も「20年以上前から夢見ていた製品がようやく形になってきた。おおっ、と思えるものが登場することを期待している」と、Luiの発売に期待を寄せた。 >> NEC・くらし・PC わくわくリビング >> 「Lui(ルイ)」コンセプトページ |
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