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NECパーソナルプロダクツは、4月15日、ホームサーバー・クライアントソリューション「Lui」を発表した。そのLuiを、発売前に、いち早くユーザーに公開する機会があるというので、実際に出向いてみた。 場所は、JR東京駅構内のオープンスペース「Break」。新幹線中央口改札と南口改札との間にあるDila東京MediaCourtの一角である。 これは、「NEC Luiタッチ&トライ」と題し、4月16、17日の2日間に限定したイベント。通勤・帰宅途中のビジネスマンが、電車の乗り換えの途中に立ち寄ったり、出張のために東京駅を訪れたビジネスマンが、新幹線の待ち時間を使って訪れるケースなどが見受けられていたのが印象的だ。 ◆家庭内の新たな利用環境を実現するLui ![]() ここでは、Luiの詳しい機能については割愛するが、ひとつだけLuiの特徴をあげておくと、Luiは、ホームサーバーとPCリモーターの2種類の機器から構成され、家庭内にある音楽、写真、動画、録画した番組などのコンテンツをホームサーバーである「Lui SX」で一元的に管理。これを家庭内ホームネットワークや、モバイル環境でのブロードバンド接続を通じて、PCリモーターで閲覧することが可能になるというものだ。PCリモーターには、ノートPCタイプの「Lui RN」と、ポケットタイプの「Lui RP」が用意され、利用シーンに応じて選択することができる。 企業ユースでは、ネットワークを通じてデータをやりとりし、実際に作業する端末には多くの機能を搭載しないシンクライアントという考え方があるが、極論すれば、この考え方を家庭にも持ち込み、これまでの家庭向けPCにはない、新たなコンピュータの利用環境を提案するものだといっていい。 だが、これまでにはあまり一般的ではないコンセプトに基づいて開発された製品だけに、その概念を多くの人に知ってもらうためには、NEC自らが、情報発信の観点で多大な努力をする必要がある。 製品出荷前に一般ユーザーに触ってもらうという今回のイベントも、実は、こうしたLuiならではの概念を知ってもらう狙いから計画されたものだった。 ◆体験してもらうことが早道 ![]() 2日間に渡り、多くの来場者に説明を行ったNECパーソナルプロダクツユビキタス事業開発部商品企画部の松井裕也マネージャーは、「Luiの良さを知っていただくには、実際に体験していただくことが早道。会場では、単に製品の説明をするだけに留まらず、むしろ、実際に触ってもらうことに重点を置いた」と語る。 同様に、会場で説明を行っていたNECパーソナルプロダクツユビキタス事業開発部商品企画部の榎本浩二マネージャーも、「まず、Luiの概念を知っていただくことから説明を行った。その仕組みを知っていただくと、Luiによって新たに実現できる利用シーンが理解しやすくなるようだ」と語る。 一見すると、ホームサーバーは大型のハードディスクレコーダーのように見えるし、ノートPCタイプのPCリモーターは軽量のモバイルノートに、ポケットタイプのPCリモーターは、最近注目を集めるスマートフォンに見える。 ![]() イベント会場でも、「これは、新しいモバイルノートPCですか」といった質問が多かったというのも当然だろう。 「企業情報システムに関係している方々であれば、シンクライアントという言葉を持ち出せば理解していただけるのだが、一般コンシューマユーザーには、その言葉が通じない。この端末と、サーバーの組み合わせによって、新たなコンピュータの利用環境が実現できること、家庭内の様々なデータを、あらゆるところから閲覧できるという、Luiのメリットを、実際に触っていただきながら体感してもらった」(榎本マネージャー)というわけだ。 なかでも、ホームサーバーで録画した別々の映像を、2つの端末で同時に視聴できるというLuiならではの利用環境の実現や、家庭内に蓄積したデータをモバイル環境でも呼び出して利用できるといった使い方に高い関心が集まったという。 「家族のチャンネル争いを無くすことができる機器。子供にチャンネルを取られても、親は別の部屋で、すぐに見たい映像を見ることができる。親にとってもメリットがある機器といえる」と松井マネージャーは語る。 ◆熱心なパワーユーザーも駆けつける ![]() 一方で、NECパーソナルプロダクツのサイトを見て、イベントの存在を知り、駆けつけた熱心なユーザーも少なくないようだ。 「アナログチューナーを搭載したメディアサーバーを所有しているユーザーは、デジタルチューナーを搭載した機器への買い換えを検討しており、Luiをひと目みたいという理由で来場していただいた。ウェブサイトから製品のスペック情報を入手し、それを印字した紙を持参して、熱心に比較していた」(榎本マネージャー)という。 先にも触れたように、Luiの場合、単なる製品説明ではなく、コンセプトや利用環境の説明まで必要になるため、1人あたりの説明時間は約5分と、他の製品に比べて長い傾向がある。なかには30分以上に渡って、Luiの特徴を詳しく聞くという来場者もいたという。 ![]() 「まだ、すぐに購入したいという来場者はいなかったが、ぜひ検討したいという声はいただいた。手応えはいい」と榎本マネージャーは語る。また、松井マネージャーも「記者発表会での記者の方々の反応は大変よかった。また、販売店の方々からも高い評価を得ており、今後の売れ行きに手応えを掴んでいる。まずは情報感度の高い方々がターゲットになるだろうが、Luiの良さを継続的に訴求し、常に新たな話題を提供することに力を注ぎたい」と異口同音に語る。 いかに、Luiの仕組みを多くの人に認識してもらい、そのメリットを浸透させることができるかが、Lui普及に向けた鍵になるだろう。 ◆来場者アンケートにもひと工夫 ![]() ところで、会場では、来場者プレゼントとして、アンケートに答えた人のなかから抽選で、ニンテンドーDS Liteや、バザーるでござ〜るオリジナルグッズが当たるアンケート抽選会を行っていた。 実は、このアンケートにも、NECはひと工夫を加えていた。それは、アンケートの回答を、LuiのPCリモーターから行う形にしていたのだ。「これも、Luiに触れてもらう場を少しでも増やす狙いから」と、松井マネージャーは笑う。いわば、来場者がスムーズな形で、Luiを体験できる場を用意したのだ。 ◆Luiワールドを構築できるか? ![]() NECパーソナルプロダクツの発表によると、Luiの初年度販売目標は5万台。3年後には、年間20万台の販売規模を見込むという意欲的に目標を掲げる。 この目標達成に向けてNECパーソナルプロダクツは、パートナー会社との協業によって、Luiの事業を拡大していく姿勢を示している。 現時点で、組立系PCメーカーや周辺機器メーカーなど22社からの賛同を得ており、「Luiワールド」ともいえる世界を構築していく考えだ。 なかでも、組立PCの製造、販売を行っているKOUZIROとマウスコンピューターが、NECパーソナルプロダクツからリモーターサーバーボードとPCリモーターの供給を受けて、デスクトップPCと組み合わせて販売することが決定している。さらに、PCリモーター用ケースやUSBキーボード、ネットワークメディアプレーヤーといった製品も、Lui向けに投入されることになる。 これもLuiの広がりを下支えすることになりそうだ。 ◆実際に体験してみよう! なお、今回のイベントは、17日で終了した。今後、Luiを直接体験したければ、東京・新宿の同社ショールーム「NEC・くらし・PCわくわくリビング」を訪ねてみるのがいいだろう。4月18日から常設展示が行われている。 そして、24日からは、いよいよ量販店店頭での展示が開始されることになる。 ぜひ、一度、Luiによって実現される新たなコンピューティング環境を体験してみてはどうだろうか。 >> NEC・くらし・PC わくわくリビング >> 「Lui(ルイ)」コンセプトページ |
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